「ブラック・スワン」作者が提唱。不確実な現在を生きるための“バーベル戦略”

2017.10.17 18:07 更新

読了時間:4分13秒

「ブラック・スワン」作者が説く!不確実な世界を生き延びるためのバーベル戦略とは

予測できない不安な時代の戦略

人工知能が遂に将棋の名人を破ったニュースが世間を沸かせたのは記憶に新しいでしょう。昨今のテクノロジーの進展は目覚ましく、ワクワクさせられます。一方、人工知能の飛躍的な性能の向上により、人工知能が人間の仕事を奪う可能性が現実的なり得ると憂慮されるようになりました。

現状、安定している仕事に就いているとしても、いつの日かAIに取って代わられるのではないかとキャリアの不安が付きまといます。

そんな次に何が起きるか予測できない不安な時代。キャリアを考えていく上ではある1つの戦略を参考にすると良いかもしれません。その戦略とは、デリバティブ・トレーダーで作家のナシーム・ニコラス・タレブ氏で著作で繰り返しその有用性を語っているバーベル戦略です。

バーベル戦略とは、不確実性を排除することではなく、手なずけることなのだ。
ナシーム・ニコラス・タレブ 反脆弱性[上] ダイヤモンド社[Kindle版] Kindle位置番号3631

不確実性、変化、混乱に強いバーベル戦略をキャリア形成に応用していくことも可能です。本記事ではタレブ氏の反脆弱性[上]――不確実な世界を生き延びる唯一の考え方を参考にバーベル戦略についてご紹介します。

ブラック・スワンとは

タレブ氏の著作の「ブラック・スワン」というタイトル名はどういう意味なのか一言で言うと、「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」です。

ブラック・スワンは英語で羽毛が黒い白鳥のことを指します。欧州では、もともと白鳥はすべて白いと考えられていました。しかし、1697年、オーストラリアにて欧州の探検家が羽毛の黒い白鳥を発見。この発見は当時の人々が予測していなかったことであり、大きな驚きを与えました。

さらに、ブラック・スワンは羽毛が黒い白鳥のことだけでなく「予測できない、甚大な被害を与える事象のこと」という意味でも使われるようにもなりました。ブラック・スワンは金融危機、自然災害、またテクノロジーの劇的な進化で人の仕事が消失することも含められるでしょう。

ブラック・スワンを迎え撃つバーベル戦略

タレブ氏はデリバティブ・トレーダー、金融業界出身の作家です。そんなタレブ氏は10%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産、国債などの90%のローリスク・ローリターンの資産を組み合わせるバーベル戦略こそがブラック・スワン対策に向いていると語ります。

現にタレブ氏はバーベル戦略でブラック・スワンを迎え撃っています。2007年にサブプライムローン問題を発端とした金融危機が発生。株式相場が世界的に下がり株価も大きく下がりました。

資産が株価だけであれば莫大な損失を被る状況でしたが、タレブ氏は金融危機以前より未曽有の金融危機、まさにブラック・スワンが起こり得ると考えプットオプションを大量に購入していました。

そして、実際に金融危機が発生。株価の暴落により、ブラック・スワン対策に購入していたプットオプションが大幅な利益を出しました。このプットオプションこそがバーベル戦略における10%の投機的なハイリスク・ハイリターンの資産に値します。

もし、100%の資産をローリスク・ローリターンの株式にしていたら甚大な損失をこうむっていたことでしょう。投機的なハイリスク・ハイリターンな賭けがリスクヘッジとなった例です。

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