神楽坂の懐石料理店がランチ限定で出す親子丼!? 実際に行ってみたらウマすぎた

2017.8.18 10:07 更新

読了時間:9分21秒

 

いつから始まったのかは定かではないが、ここ数年、ずっと“丼”ブームが続いている。海鮮丼や肉丼、中華丼など、さまざまなジャンルがあるのも魅力の一つである“丼”。その中でも、日本人に一番馴染みの深いものと言えば、やはり日本で古く(1891年※諸説あり)から愛されてきた親子丼だ。卵でとじた鶏肉をごはんの上に乗っけたシンプルな料理だが、やっぱり目の前にするとテンションが上がってしまう不思議な丼だ。

その歴史が古いこともあり、都内には絶品の親子丼を食べられるお店が数多く存在している。そんな中で、サラリーマンにイチオシの隠れ家的なお店が、JR飯田橋駅の西口から徒歩4分と、好アクセスの「鳥茶屋 別亭」だ。自家製の極太手打ち麺のうどんすき(すき焼き風のうどん鍋)をはじめとしたこだわりの和食が食べられるとあって、夜は多くのお客で賑わう人気店だ。

もちろんうどんもオススメなのだが、同店ではランチ限定でこだわりの“親子丼”を提供している。それを求めて神楽坂まで訪れる人も多い大人気メニューで、一時はランチタイムのみで390食出たこともあるのだとか。

そこまで聞くと実際に食べたくなってしまうので、実際に飯田橋駅近くの「鳥茶屋 別亭」を訪れた。

 

神楽坂にある隠れ家的な懐石料理屋

神楽坂を脇に入り、細長い石畳の裏道を歩いていった先に佇むのが、「鳥茶屋 別亭」。道を知らないとお店までたどり着くのも難しく、まさにオトナの隠れ家という雰囲気がピッタリだ。

風情ある赤い外観が特徴の「鶏茶屋 別亭」

お店は神楽坂の路地裏「芸者小道」にある

古き良き日本家屋風の佇まいで、店内に入ってみると木のいい香りが漂う。中には上質な和の空間が広がっており、お一人様が使いやすいカウンター席や、接待にも使えるお座敷などが用意されている。

カウンター席は、しっぽりと酒を楽しめそうなオトナの雰囲気

接待などによく使われるというお座敷の隅には坪庭も

また、レジには同店が全国丼グランプリで金賞を受賞した際のトロフィーが。これはますます期待が高まってしまう。

こちらがそのトロフィー

ボリューム満点! 味も量もコスパ良しの親子御膳

同店のランチでは、親子丼のほかにも名物のうどんすきや鰹たたき定食など、お店の自慢のメニューが楽しめる。が、今回は親子丼目当てなので、迷わず親子御膳を注文する。店内に流れるお琴のBGMを聞きながら待つこと10分。ついに親子御膳が運ばれてきた。

親子御膳(税込み1,540円)

まず注目してほしいのがこのボリュームだ。親子丼にお味噌汁にお新香。それだけでも満足感があるが、さらに小鉢、サラダ、さらに食後に日替わりでデザートまでついてくる。高級料亭が立ち並ぶ神楽坂で、この値段でこのボリュームのランチが食べられるのは嬉しい。

さて、肝心のお味は・・・? まずは親子丼を一口。

食べる前からダシのいい香りが漂ってきて食欲が刺激される

口当たりはとろっとろのふわふわ!! とにかく、柔らかい卵とじは口の中でダシの味が広がり、そこにコリコリとした食感の鶏肉が合わさり、白米とベストマッチしている。味はどちらかと言えばアッサリとしていて、普段、お家で食べるあの親子丼とは一線を画した繊細な味わいだ。上に乗った三つ葉と、ご飯と卵の間に挟まれた刻み海苔もいいアクセントになっていて、もう箸が止まらない。お口いっぱいに頬張る度に満足感が広がり、至福の体験だった。

同店では、とことんこだわり抜いた食材だけを親子丼に使用。まず鶏は、ワイン粕を食べて育ち、柔らかな肉質が特徴の富士高原鶏。そして卵は濃厚な味わいが楽しめる南部鶏の赤玉をふんだんに使用している。さらに調理法にもこだわりがあり、卵を火に当てる際、あえて極力かき混ぜずに調理することで、卵のプルっとした柔らかさを引き立てているのだとか。さらに、ダシ汁には香り高い利尻昆布を使用するなど、まさに懐石料理店のこだわりが詰まった親子丼なのだ。

卵とご飯の間に敷き詰められた刻み海苔は、白米がダシを吸いすぎないようにする役割も

懐石料理の味と親子丼をいっぺんに楽しめるお得感

御膳についてくる小鉢はその日その日で変わるとのこと。今回は豚の角煮がついてきた

御膳についてくる小鉢もどれも美味しく、特に豚の角煮はお箸を入れただけで切れてしまうほどの柔らかさ。小鉢は夜に出すメニューが日替わりで出されるので、ランチで親子丼と夜の懐石料理の味がいっぺんに楽しめるのだ。接待でもない限り、なかなか夜に神楽坂に行かないサラリーマンにとっては、これはポイントが高いのではないだろうか。

かなりのボリュームだったが、綺麗に完食してしまった

レジでは、親子丼単品(税込み980円)が11回食べられるお得な回数券(税込み9,800円)も販売

この親子丼、実は作るのにかなりの作業工程と人員が必要なことから、広い敷地を持つ鶏茶屋 別亭のみの限定メニュー。鶏茶屋 本店に行っても、このフワトロの親子丼を食べることは出来ないので要注意だ。同じ理由で、夜は懐石料理に集中するため、ランチのみでの提供となっている。

今回、お話を聞かせてもらった鶏茶屋 別亭の営業本部長 込田さん

オトナの隠れ家で楽しむ親子丼は一度食べてみる価値大

家庭でもよく作られることから、親子丼と聞くと、「ああ、あの味ね」となってしまうと思うが、ぜひ「鶏茶屋 別亭」に一度訪れてみてほしい。懐石料理店がこだわりにこだわった繊細な味わいの親子丼は、試しに食べてみる価値アリだ。

接待に使われるようなお店へ夜にプライベートで行くのは少し敷居が高いかもしれないが、ランチならそこまで構えずに訪れることが出来るはず。毎日忙しい生活を送るサラリーマンにこそ、たまの休日にはこのような隠れ家へ足を運び、親子丼を食べながら身も心もフワッとしてもらいたい。

Information
別亭 鳥茶屋
TEL:03-3260-6661
住所:〒162-0825 東京都新宿区神楽坂3−6
定休日:不定休
営業時間:
[月〜金]
11:30~14:30(L.O.14:00)/17:00~22:30(L.O.21:30)
[土]
11:30~15:00(L.O.14:30)/16:00~22:30(L.O.21:30)
[日・祝]
11:30~15:00(L.O.14:30)/16:00~22:00(L.O.21:00)

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