VRが出来る8つのこと

2016.7.3 20:05 更新

読了時間:7分34秒

ゲームだけじゃない…VRが世界を変えるかもしれない8つの分野

ゲームだけじゃない…VRが世界を変えるかもしれない8つの分野

見た目はゴツいけど…。

専用のヘッドセットを眼前に装着して楽しむVRゲームの世界。目の前にリアルなシーンが次々と展開していく新たなゲーム体験が、もうすぐ一般家庭でも手軽に可能となりそうです。ただし、プレイヤー本人はよくても、なんだか周囲から眺めると、やっぱりVRヘッドセットをつけて興奮している人って異様な光景かも?

ニッチなヘビーゲーマーの間にしか、VRなんて受け入れられないのでしょうね~。そんな冷めた見方もあるのは事実です。でも、意外とゲーム以外にも、驚くべき需要で市場が広がり、これから爆発的なスピードでVRが普及していく展開だってあるのかも! VRが大ヒットするかもしれない、ゲームとは異なる8つのカテゴリに思いをはせてみましょう。

1. 報道

ただのテキストと映像だけでは、もはや視聴者を惹きつけておくことはできない時代になりました。とりわけ活字離れが深刻なため、報道の世界では、いかにして読者にコンテンツを見てもらうかが死活問題のようです。

そこで期待されているのが、VRでよりリアルなニュースの世界を届ける試みです。リビングにいながらにして、視聴者を報道の現場へと連れて行く…。そんな新たなスタイルの報道がスタートしようとしていますよ。

たとえば、すでに「Project Syria」という報道コンテンツが学生たちによって制作され、VRでシリアの難民キャンプの惨状を、まるで現場を訪れたかのごとく体験可能になりました。同コンテンツを体験したユーザーは、難民の置かれた厳しい実態への同情心が大いに掻き立てられ、制作側のメッセージが強力なインパクトで伝えられたそうです。ジャーナリズムとVRの融合は、報道を根本的に変えることになるかもしれませんね。

2. 教育

MIT Game Labによって、光の進む速度を遅らせた世界をVRで体験できる「A Slower Speed of Light」というコンテンツが制作されたことがあります。これを試した米GizmodoのCarli Velocciさんは「物理学の概念を教えこむのに、VRは大いに活用できそうだなと実感」したそう。教材としての利用に加え、マンツーマンのハイレベルな授業をVRによって実現するなど、教育分野でもアイデア次第で、これからVRの普及はどんどんと加速していくのではないでしょうか。

3. 医療

すでに医療分野でのVR活用は、精神的な病気を患う人の治療を中心に進んでいます。この分野の市場価値は、2020年までに19億ドル(約1950億円)規模にまで拡大するとの予測データまで紹介されてきました。ますます多くの対応アプリケーションが開発されており、なかには医師が手術のリアルな研修目的にVRを活用するなど、専門性の高いものも登場しているみたいですよ。

4. ポルノ

テクノロジーの発展は、歴史を通じてポルノ業界に支えられてきたのも事実です。古くはアダルトビデオによるビデオデッキの普及しかり、ここまでブロードバンドが急速に普及したのは、高画質でポルノ映像を見たいがためだったという指摘だってありますよね。

早くもポルノ業界は、VRによるリアルなポルノコンテンツの充実に全力投球中! 360度パノラマ体験可能なVRポルノチャンネルをリリースしたスタジオや、出演者とのインタラクティブな触れ合いが売りのコンテンツ配信まで話題になっています。なお、VRと各種の触覚フィードバック可能なツールを連動させて、セックスを疑似体験させることが目下の業界最先端の狙いでもあるんだとか。ポルノ業界から、専用のハードウェアセットが続々と発売されるのも、きっと時間の問題でしょう~。

5. 宗教

ポルノ業界ほどではないものの、宗教界がVRにかける意気込みと市場規模も、決して過小評価できないものがありますよ。すでに牧師のなかには、辺ぴな場所に住んでいたり、健康状態のゆえに礼拝に参加できない人をVRで結び合わせ、インタラクティブな教会をデジタルの世界に作りあげたいとの考えを表明している人がいるようです。VRで参拝スタイルも変わっていくのかもしれませんよね。

6. エンターテインメント

なにもゲームだけがエンターテインメントではありません。いま3DムービーIMAXシアターの次なるブームとして、VRをフル活用した映画鑑賞への期待が高まっていますよ。映画館の装備を充実させるのみならず、自宅にいながらにして、映画館も顔負けの迫力で映画鑑賞ができるようになることを願っている人も多いでしょう。そうなると、ますます映画館に足を運ぶ人は減ってしまうのかもしれませんけど…。

7. 宇宙探査

いまや民間企業による宇宙開発も珍しいことではなくなり、ますます宇宙が身近な存在となってはきました。でも、そうはいっても、実際にロケットへ乗り込み、宇宙空間に出かけられる人なんて、ほんのひと握りにすぎません。

ところが、VRによって、だれでも宇宙に旅する気分リアルに味わえますよ。NASAなどは、まるで火星に着陸したかのような感覚を味わえるコンテンツを提供中。科学の授業などでも、VRでの宇宙体験は大いに支持されることでしょう。

8. 博物館

VRというと、未来を体験するイメージが先行するものの、過去へのリアルなタイムトリップという分野での活用も注目を集めています。すでに英国の大英博物館は、来館者を青銅器時代へと連れて行く特殊コンテンツを提供し、大反響が伝えられました。デジタルコンテンツを博物館が用意すると、実際に訪れなくとも、VRで世界の数々の有名な展示を鑑賞できるようにもなるでしょう。どの家庭にも、VRヘッドセットが必須になる時代が来れば、ますます活用シーンは広がっていくのでしょうね。

***

こうしてみると、実にさまざまな分野での活用の可能性があり、正直「すごい!」ってただただ感心してしまうばかり…。ポルノなんかは予想がつきそうなものですが、「報道」「教育」などでも活用できるかもしれない、とは驚きでした。なにより、VR教会なんて革命的じゃないですか。こんな風にいろいろな分野で活用される未来が本当にやってくるかもしれませんね。

Carli Velocci – Gizmodo US[原文
(湯木進悟)

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gizmodo


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