【AIが先生になる?】AIの発展で学校教育が大きく変わるかもしれない

2016.8.29 08:05 更新

読了時間:6分9秒

人工知能が最適なプログラムを提供してくれる学校教育とは?

学校教育

教育の現状と未来・人工知能が教育を変える!?

学校なんて行きたくない。

外に出るのが面倒くさい。

人と関わるのも面倒くさい。

勉強だけならしてやってもいいけど先生という人間と関わるのは億劫だ - という隠居志向の方。

学校は楽しいけどなんとなく授業についていけない。

先生の言ってることは正直わからないけど質問するのも気が引けるし塾に行くのも嫌 - という学校での勉強というスタイルに苦手意識を持っている方。

もしあなたが30年後に生まれていたら、そんな悩みを持つ必要さえなかったかもしれません。

いや、もしかしたら10年後くらいにはもう教室にいる「先生」は人工知能かもしれません。

今、教育現場は大きく変わりつつあるのです。

公立中学校の約6割が「新卒先生」になる?

未来の話をする前に、まず現状を簡単に説明します。

今の日本の教育はどうなっているのか?

実は、文部科学省の調査によると特に公立学校において教員の若年化が急速に進行しているんだそうです。

2014年度には、なんと公立中学校の先生の実に63.61%が採用一年目の教員で占められているとか。

もしあなたにお子様があれば、おそらく半分以上の確率で大学を出たばかりの「先生」に教えられることになるってことです。

これってすごいことですよね。

普通の会社なら出来立てほやほやのベンチャー企業でもありえないほどの若手比率。

何故こんなことになっているのかといいますと、どうも30-50代の先生の数が非常に少ないのが原因みたいなのです。

この背景には、高校以下の教育機関の先生方の離職率の高さがあります。

それにしても、大学を出たばかりの22、3歳の先生方に教わるのって、さすがにちょっと不安というか、そもそも塾や家庭教師のアルバイトをしている大学生に教わるのとあんまり違わないんじゃないかって思われちゃっても不思議じゃないですよね。

それに、塾であれば先生を選べるし、「学歴」を気にされる親御さんとしては名門大学生を雇っている塾の方が公立の学校より安心できると考えるのもある意味当然のことかもしれません。

ということで、次は塾について少しお話しします。

塾なしには語りえない「エリート」教育

今や教育熱心な方であればほとんどの方が塾の利用を考えるようになりました。

ほんの数十年前までは、『学校で授業をちゃんと聞き、宿題にしっかり取り組み、試験の度ごとに復習を重ねていくという標準的な学習プロセスを淡々とこなすだけで「東大」にも合格できる』という授業中に居眠りしたり宿題をさぼったりするような学生に対する「学校の先生のお説教」にはある程度の真実味がありました。

ところが今はどうでしょうか?

東京では学力の高い学生のほとんどは小学校、あるいは中学・高校の段階で既に私立学校、あるいは入学競争率の高い名門都立学校や国立学校に通っています。

それだけではありません。

名門学校へ通うということは、その学校の入学試験に合格しなければなりません。

となれば入学の数年前から入学試験に備える必要があり、つまり、名門高校に入るなら中学校から、名門中学校に入りたいなら小学校から塾に通うことになるわけです。

こんな感じで塾産業はどんどん発達し、今では塾に入るのにさえ入学試験に合格しなければならないというような状況になっています。

どこの学校に通ったか、だけではなくどこの塾に通ったか、までもがステータスの一部になりつつあるのです。

塾の重要性があまりに高まった結果、東京では次第に名門私立学校の人気さえもが徐々に衰えはじめています。

つまり、どうせ大事なことは塾で習うのだから、「いじめ」などの学業阻害要因さえ取り除かれているなら学校にかけるお金はなるべく少ない方がいいということで、経済不況を背景に公立校が再び脚光を浴び始めているのです。

しかし東京に限って言えばそのことは「学校」の果たす役割が極限まで小さくなっているということを示すに過ぎません。

このように、「東京大学・国立医学部合格」という明確な目標に向かって幼少期から入試直前まで塾に通い、ライバルと情報を共有し、受験のテクニックや出題傾向などを塾でみっちり叩き込まれている都内名門校の精鋭達に、地方の公立学校に通って授業や課題をきちんとこなし、校内試験でトップの成績を維持し続け、塾に通うこともなく部活動に積極的に取り組む旧来の「優秀な学生」は敵うでしょうか?

尤も、現実には地方公立学校の学生の間でも上位層を中心に塾通いは相当浸透しているのですが、それにも関わらず2015年度の東京大学合格者のうち実に6割弱が東京・関東地域出身となっており、また2010年時点ですでに全体の約55%が私立・国立校出身となっています。

つまり、学校の授業以外特別なんの教育も受けていない、「地頭の良さ」だけが頼りの公立育ちの田舎の「天才」にとって、東京大学合格という目標はどんどん遠のいているのです。

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