今からでも恥ずかしくない! デキる男になるためのエステ入門

2017.8.18 08:07 更新

読了時間:5分4秒

男のエステはエグゼクティブの証。初挑戦の前に知っておきたい予備知識

藤村岳の「男美均整のミナオシ」

「通常、男性がめったに触れないであろうコスメや身だしなみの最新情報や技術などを紹介し、日々の生活を新しい視点から見直せるようにしたい」という、男性美容研究家・藤村岳が、一流男子の所作や振る舞い、装いを身につけることの大切さを毎月綴る。今回のテーマは“現代の男性がリラックスを得る場としての、個室エステやスパ”について。
 
「女もすなる“エステ”といふものを男もしてみむ」とは、さすがの紀貫之も言わなかっただろう。しかし、男性がエステ・スパを利用することも一般的になってきた今、スマートに使いこなしている人も多い。むしろそれができてこそ、エグゼクティブの証だ。

男の社交場はもはやゴルフ場ではなくジム

というのも、最近では一流ホテルのジムやスパは“第二のビジネスの場”と言われていて、業種の垣根を越えて集い、情報交換をする場として機能している。一緒に汗を流して連帯感を得るという短絡的なものではなく、健康管理の一貫としてのワークアウトを行う人々が他愛ない雑談を装いながら、仕事に繋がるヒントを得ているのだ。

ひと昔前は、それがバーなど飲酒の場であり、またもっと前はスモーキングジャケットを身に纏った紳士が集う女子禁制のサロンのようなものであった。

それがヘルシーコンシャスな今、ジムなどに移行してきつつあると考えればよい。もちろん、情報収集に役立つということは、そこでの不用意の発言は命取りともなり、仕事に影響を与えてしまうという危険も孕むのだが……。

さて、このようにジムでさえ緊張を強いられるようになると、どこで真のリラックスを得るのであろう? それが個室でのエステやスパだ。

男性はまず、ホテルのスパを利用することからオススメしたい。施設の充実度、有名なスパブランドを揃えていることなど、いくつか理由は挙げられるが、何よりも気恥ずかしさが少ない。街場のエステよりホテルの方が敷居は低いはず。

エステを受ける当日に男がするべきことは?

フェイシャルのトリートメントを受けるときに男性に質問されるのが、「ヒゲをどうしようか?」ということ。答えは、剃らないほうがいい。というのも、必ずクレンジングがあるから。そしてゴマージュといって、スクラブなどを用いて肌の不要な角質を落とす工程も含むことが多い。

ヒゲを剃ったばかりの肌は角質も一緒に取れて、非常に敏感な状態。そこにさらにゴマージュすると、人によっては赤くなってしまったり、痛みを感じてしてまうこともある。

こうなってはその後のトリートメントにも影響が出る。同じような理由で洗顔もそこまで念入りにしなくてもよく、当日は軽く顔をゆすぐくらいで十分。同じホテルに泊まっていて、そこの施設を利用するのであればそれもできるが、もし自宅から街へと出かけるなら、洗顔と保湿・UVケアをし、サングラスと帽子くらいの軽装で。お洒落をして臨む必要はない。

もし、ヒゲを蓄えているなら、前日までにある程度長さを揃えておく。前述のスクラブがヒゲの間にはさまるとなかなか拭き取れず、これまた支障をきたす。基本的に拭き取るのだが、きちんと落ちていないと感じたら、一言断って自分ですすげばいい。マッサージに入ってもスクラブが残っていると、肌を傷めてしまうから。

最大限施術を楽しむのに絶対に守りたいこと

施術の最中「寝てしまうともったいない」というのであれば、セラピストと会話を楽しめばいい。今やっている施術は何のためか、どのような効果があるのかを教えてくれるはずだ。でも、寝るのが一番だが……。

スパへと行く時間は施設にもよるが早めに着こう。たいがいウエイティングスペースがあり、ゆっくりお茶を飲みながらカウンセリングを受ける。ジャグジーなどの温浴施設やプールは先に利用を。施術後は休息が必要だし、せっかく塗布した成分が流れてしまう。食事も少なくとも1時間前には終わらせておくこと。空腹でも満腹でもない状態がベスト。

さて、コースの選び方はお好きなものを。個人的な意見としては最低でも90分、2時間あるとベターだ。すぐに部屋に戻って、何もしなくていいようなリゾートホテルであれば、4時間~半日などでもいい。施術後は予定を入れず、とにかく水分を補給して休息を取ること。

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