リゾート地でテレワーク! 休み方改革を促進できるワーケーションとは?

2020.11.24 19:42 更新

読了時間:3分32秒

ワーケーション(Workation)をご存じでしょうか?リゾート地等に滞在し、働きながら休暇を取る(あるいはその逆)新しいワークスタイルです。欧米では既に一般化しつつあり、日本においても多様な働き方の促進や新型コロナウイルス感染症の影響で注目され始めています。

ワーケーション(Workation)とは?

ワーケーション(Workation)は、ワーク(Work:労働)とバケーション(Vacation:休暇)を組み合わせた造語です。新型コロナウイルス感染症の影響により、在宅勤務をはじめとしたテレワーク(telework)が新しい勤務形態として定着しつつあります。時間や場所にとらわれない働き方が普及する中、観光地やリゾート地でテレワークを活用しながら、働きながら休暇をとるワーケーションが最近注目され始めています。

様々なワーケーション

ワーケーションにもいくつかの種類が存在します。欧米型のワーケーションは、長期休暇の合間に仕事を組み込む休暇メインのワーケーションが主流です。欧米では、2週間~1か月の長期休暇を取得するケースも珍しくありません。例えば2週間の間に5日相当の業務時間を組み込むことで、リゾート地での滞在時間を延ばすことができ、時間を有効に活用することができます。一方日本型のワーケーションは、リゾート地にサテライトオフィスを設け、その地に住みながらテレワークを行うという労働メインのワーケーションと言えるでしょう。各リゾート地では、企業に対してワーケーション向けのサテライトオフィスや宿泊施設を提供するケースも増えてきました。

ワーケーションのメリット

ワーケーションを実施することで、社員の満足度が向上することが考えられます。休暇中の移動先での業務が認められるようになれば、5日間の旅行を8日間にし、3日を業務に充てることが可能になります。旅行期間の調整が可能になるため、出発や帰着日を混雑のピークとずらすこともでき精神的なゆとりにもつながります。また、ワーケーションを実施することで働きやすい企業であることをアピールできるため、優秀な人材の確保にもつながっていくのではないかと考えられています。

ワーケーションのデメリット

日本ではテレワークが普及し始めたばかりで、テレワークを有効活用している人口はまだまだ少ないと言えます。そのような中、リゾート地でワーケーションをいきなり取り組んでもこれまでのオフィスワークと同等の生産性が保てるか疑問が持たれています。仕事のオン・オフをしっかりと切り替えられ、デジタルツールを使いこなせることが前提で導入を進める必要がありそうです。その他、移動先での通信環境やセキュリティの問題なども挙げられます。このあたりは、リゾート地が提供するサテライトオフィスを活用するなど信頼できるパートナーと共に社内制度を整備する必要がありそうです。

前向きに取り組むことで企業改革につながる

ワーケーションを実施するには、印鑑による決裁をどうするか等、社内システム革新も進めなければなりません。検討課題も多いですが、積極的に取り組むことで従業員の満足度や優秀な人材の確保にもつながる重要なテーマと言えます。

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