分析スピードは10倍に。大韓航空が航空機のメンテナンスにAIを採用
無性にどこかへ行きたくなります。
その事故率の低さから、「もっとも安全な乗り物」などと表現されることもある、航空機。とはいえ、万が一トラブルが起きれば大惨事につながってしまうため、そのメンテナンスは万全を期して行われています。
この航空機メンテナンスをさらに進化させようという試みが、IBMのWebメディアMugendai(無限大)にて紹介されていました。
同社のコグニティブ技術であるWatsonを航空機メンテナンス効率化に取り入れたのは、韓国の大韓航空。同社では長年に渡って機体のメンテナンス記録を蓄積してきたのですが、つい最近まで、その大量のデータをほとんど生かせていませんでした。そのため機体にトラブルが発生した際の解決には、エンジニアたちの長年の経験に頼っていたところが大きかったのだそうです。
しかし、AIはそんな状況を一変させます。Watsonによって、航空機のメンテナンス記録や技術者のメモ、IoTセンサーからのデータなどが収集・分析され、スタッフはその結果を元に作業にあたることができるようになりました。これにより、欠陥履歴の分析にかかる時間は従来の90%も短縮されたのだそうですよ。
航空会社の方々の不断の努力により守られている、空の安全。AIの力が、われわれ乗客はもちろん、スタッフのみなさんにとっても恩恵となるといいですよね。
Photo: Getty Images
Source: Mugendai(無限大)
(渡邊徹則)
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