プチ断食で生産性アップ

2016.10.9 20:05 更新

読了時間:4分43秒

「断食」を実践する起業家やスタートアップが増えている理由

断食

※出典:Lifehacker

Inc.:シリコンバレーには、水のように無料の食料があふれています。会社の棚の上はスナックでいっぱい、冷蔵庫には飲み物がたっぷりとあり、その場でシェフがつくってくれるランチもあります。

しかし、このようにあふれる食べ物や飲み物を口にしないスタートアップの経営者や起業家もいます。彼らは、断食は生産性や集中力を上げる秘訣だと言います。

 

Facebookの分析ディレクターDan Zigmond氏は、「BUSINESS INSIDER」で1日15時間は断食をしていると語っていました。スタートアップのNootroboxの8人のチームは、月曜の夜から水曜の朝まで食べないと、Fortune誌で答えています。

WeFast(断食しよう)”というグループまでつくっており、週に36時間断食したい人をグループに招き入れ、毎週水曜に断食明けの食事をしています。現在1,184人のメンバーがおり、リクエストをすればそのSlackチャンネルに参加できます。

これは断続的な断食と呼ばれています。彼らは、何を食べるかよりも、いつ食べるかの方が健康にはより重要だとする研究を元に、実践しています。その研究では、いつでも好きなだけ食べていたネズミよりも、決められた時間しか食べなかったネズミの方が、コレステロール値が低く、筋肉量が多かったことがわかったのです。

この研究の対象が、人間ではなくネズミだというのは留意した方がいいですが、それでもシリコンバレーで断続的に断食をしている人たちは、これを信じています。NootroboxのCEOのGeoffrey Woo氏は、僧侶が経験しなければならないことと断食の結果を比べて、「肉体と精神が、あまり無理のない状態で切り離され、明晰さ、冷静さ、生産性が生まれます」と語っています。

Facebookの役員Dan Zigmondは、午後6時から午前9時の間は何も食べません。断続的な断食によって、体重が減るだけでなく、食習慣の管理もしやすくなると言っています。忙殺されるような日々では、外で食事をすることが多く、自分が食べるものを常に管理できません。食べる時間を管理する方が楽なのです。Zigmondが共著者の本「Buddha’s Diet: The Ancient Art of Losing Weight Without Losing Your Mind」の内容の要約を紹介しましょう。

何を食べるかではなく、いつ食べるかが重要なのです。最新の流行を追いかける必要も、大好きな食べ物を我慢する必要もありません。ブッダが教えてくれた食に関する指針を覚えるだけいいのです。信じるかどうかはさておき、その指針を守れば体重は減り、気分が良くなり、食べ物に執着しなくなります。もちろん、ブッダはドーナツやフライドポテトの時代より前に生きていましたが、彼の叡智と教えは現代にも通用し、良識を教えてくれるもので、健康になるためのマインドフルなやり方です。

会社全体で断食をやっている企業の場合は、チームワークを育むのにも役立っているでしょう。みんなで同時に断食をすれば、互いに励まし合うことができます。

では、チームワークを育むための断食には参加したくないという人がいたらどうなるのでしょう? 少なくともその人は、会社の給湯室で美味しいスナックを食べることができます。誰も手を付けていませんから。
Would You Fast for 36 Straight Hours If It Increased Your Productivity?|Inc.

Betsy Mikel(訳:的野裕子)
Photo by Shutterstock.

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Lifehacker
 

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