【ドローンキーパーソンインタビューVol.11-1】凧にカメラを積んだ空撮からスタート。ブルーイノベーションとドローンの歩み

2017.6.13 20:07 更新

読了時間:3分57秒


古くからドローン関連ソリューションを提供し、近年では一般社団法人日本UAS産業振興協議会(以下、JUIDA)の事務局運営や、ドローンパイロット用飛行支援地図サービス「SORAPASS」の開発など、幅広い分野でドローンのサービスを提供するブルーイノベーション株式会社。今回から4回にわたり、代表取締役の熊田貴之氏にお話を伺う。

田口 さっそくですが、ブルーイノベーションはどのような事業を行っているのでしょうか。

熊田 私たちは3つの事業分野でドローンのサービスを提供しています。一つ目はJUIDA提供のドローン教育システムや、地図サービス「SORAPASS」などのドローンパイロット向け支援サービス、二つ目は法人向けサービス、三つ目は研究開発受託などの公共サービスです。

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役 熊田貴之氏

ブルーイノベーション株式会社 代表取締役 熊田貴之氏

田口 私はJUIDA認定スクールで講師をさせていただいているので、JUIDA事務局としてのブルーイノベーションは身近な存在ですね。飛行禁止区域がわかりやすい「SORAPASS」も普段から使っていますし、受講生にも使ってもらっています。

熊田 JUIDA認定スクールは80校に増えて、パイロットのライセンスも1,800名以上に発行しています。「SORAPASS」も約18,000名の方にご登録いただいています。

飛行禁止エリアや飛行危険エリアの情報を地図上に表示する「SORAPASS」

飛行禁止エリアや飛行危険エリアの情報を地図上に表示する「SORAPASS」

田口 確か、初めてお会いした頃にお伺いしたお話だと、ブルーイノベーションは海岸線の測量などをする会社だとお聞きしていたのですが、もともとはどのような事業からスタートした会社なのでしょうか?

熊田 私のもともとの専門は流体力学なので、津波や離岸流(局所的に起きる強い引き潮)のシミュレーションをしたり、海岸の変形予測を行っていました。

田口 そこからどんな経緯で、ドローン関連事業につながっていくのでしょうか。

熊田 私は、防災、特に河川・海岸の防災対策の研究を博士課程でしていました。その後、民間企業で防災対策のコンサルタントをしていたのですが、河川・海岸のモニタリングには空撮が重要な要素でした。以前は国土地理院の空撮映像を購入していましたが、災害の原因究明をするには災害直後の空撮映像があったほうがいいということになり、自前で撮影することを検討しました。

田口 そのころは、どうやって空撮をしていたのですか?

熊田 10年も前の話なので、凧にカメラを搭載して撮影していました。その後はラジコンにカメラを搭載して撮影していましたよ。ちょうどそのころにJUIDA理事長である東京大学の鈴木真二先生と初めてお会いしたのですが、鈴木先生が人の手を介さなくても自動で飛べる航空機の研究をされていました。そこで、「教えてください!」と頼み込んで通わせていただきました。

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