あのローストビーフ丼を並ばずに食べる【レッドロック】

2017.3.3 12:05 更新

読了時間:9分40秒

前回のミドリムシラーメンは旨味が非常にしっかりしていながら、胃に優しいラーメンだった。やはり40代ともなると、「うまい」だけではなく「体に優しい」が重要なキーワードになってくる。この2点は40代グルメ探しの至上命題とも言えるだろう。

今回のテーマは「肉」。この歳になっても肉は大好きだ。しかし、30代のときには大喜びで食べた霜降りカルビも、40代になってからは脂っこいと感じるようになった。もたれずに、肉をしっかり味わう方法はないだろうか?

聞くところによると、最近では脂身の少ない赤身肉が人気だという。なかでも赤身肉を使用したローストビーフはテレビなどでも大きな話題になっている。今回はその中でも草分けとも言えるお店「レッドロック」に行ってみた。当日の様子から翌日の胃の調子まで詳しくお伝えしたい。

 

なぜ、「オヤジ」にはローストビーフなのか

ブーストマガジンのニュースにおいても、これまで何度となくローストビーフ丼については紹介してきている。ローストビーフは昔から、「ちょっとぜいたくな料理」として一定の人気はあったものの、最近はビックリするくらいローストビーフを扱う店が多くなっている。

その理由の一つとして考えられているのが、2015年の「生肉規制」だ。生肉規制というと、筆者が真っ先に思い浮かぶのが2012年のレバ刺し規制だ。レバ刺しが食べられなくなったときの悲しみは忘れられない。恥ずかしながら筆者は規制前日の飛び込み食べに参加してしまったクチだ。以降、生肉に対する風当たりは強く、2015年にはまた強化されることになった。迷える生肉好きたちが次に目をつけたのが、レア肉だったというわけだ。

もう一つの理由がそのヘルシーさだ。脂肪分の少ない赤身肉を使っていることに加え、ローストビーフは油を使わずに低温でじっくり調理される。

そのため、余計なカロリーを摂らずにすむ。このヘルシーさが女性に受けたわけだが、40代以上のオヤジにとっても嬉しいグルメだ。それから、見た目の華やかさも、このSNS全盛の時代には欠かせない人気の要因だ。

そんなローストビーフ人気に火をつけたお店といえば、「レッドロック」だ。もともとは神戸のお店だったが、2015年に東京の高田馬場に出店。山盛りになった肉が瞬く間に話題になり、人気店となった。
今では、ランチタイムになると一杯の丼のために3~4時間の待ち時間もザラにあるくらいなのだとか…
うーん、うまいものは食いたいけど、そんなには待てない。

 

いざ、レッドロック原宿店へ

レッドロック原宿店の看板。牛のアタマが目印。

行列の長さに尻込みした筆者は、なんとか楽をして食べられないものか?と思い調べてみた。するとそこに「何を調べてるの?」と我がグルメ師匠のE氏が登場。E氏によるとレッドロックは現在、東京都内には高田馬場と原宿の2店舗があり、やはり高田馬場店のほうが行列するらしい。もちろん原宿の行列もすごい。だが、昼どきを外して夜に来店すれば、並ぶ時間はだいぶ短縮できるらしいのだ。

並び時間が少ないなら、ぜひ食べてみたい。早速、レッドロック原宿店に行ってみる。

某日、19時過ぎに原宿店の前に到着。恐る恐る行列を確認する。何時間も待つようなら今回の取材は無かったことにしよう……と思いながら店の前へ。

「あれ、あんまり並んでない」

ズラーっと長蛇の列ができているのを想像していたのだが、予想外に列は短い。嬉しい誤算だ。

昼どきには50メートルほど先の原宿警察署の前まで並んでいるところを見たことがあるので、これはラッキー。店内は常に満員のようだが、丼ものということもあって客の回転は早そうだ。

当日の並び具合

並び始めて15分後には食券機の前に到着。

「あ、ステーキ丼もあるのか…」

ステーキ丼も気になるところだが、今回はヘルシー・美味しい企画。やはり赤身のおいしいローストビーフ丼でしょう。並盛りと大盛りがあるが迷わず大盛りを選択した。「ヘルシーな赤身肉だから、ご飯を大盛りにしても大丈夫」という俺ルール発動。お値段は1,150円(税込み)なり。

食券を握りしめ、待つこと5分。お一人様だったのが功を奏し、早々に入店。店の中は原宿という場所柄か、20代の女性が多かった。他には外国人観光客と思われる一団や女子高生4人組が目についた。

入店してからは早かった。

なんと、座って荷物を整理して、水をコップに入れている間にローストビーフ丼が到着。出てくるまでのスピードも丼ものの魅力だろう。

お待ちかねの話題のローストビーフ丼がこちら

チャーハンのようにお椀型に盛られたご飯の上に、ご飯が見えないほどローストビーフが盛られている。ローストビーフで作られた赤い山。その頂上には、ご来光のように卵黄が鎮座している。そして頂上付近には、残雪のごとき特製のヨーグルトソース。もはやこれはローストビーフのダイヤモンド富士、いやむしろ赤富士といった趣か。実際にこれを目にした時のインパクトは想像以上だ。

まずはヨーグルトソースのかかっていないところの肉を食す。

「柔らかい」

まさに、とろけるような食感だ。肉としての存在感はしっかり保ちながら、口の中でホロホロとほどけていく。肉の厚みは2~3ミリほどだろうか。頬張るのにちょうどいいサイズ。一口噛むごとに肉汁がジュワっとあふれだす。ニンニクのきいた甘辛いしょうゆベースのタレと肉汁が混ざり合って、肉のうまみを高めている。肉を噛みしめる幸せを味わいつつも、脂っぽさは皆無だ。

続いて、ご来光、もとい卵黄を崩す。黄金の雫が山を下っていく。まるで噴火したときのマグマのようだ。

肉と卵黄とヨーグルトソースのセッション開始。卵黄のおかげか、肉だけで食べた時よりもコクが深まる。ローストビーフに卵黄をつけて食べるのはこれがはじめてだったが、すごく合う。ヨーグルトソースについては、酸味が若干あるので好き嫌いは分かれるかもしれない。筆者は味の変化を楽しむことができて気に入った。店側も好き嫌いを考慮してか、ヨーグルトソースの有り無しについては選べるようになっている。無しのほうがよい場合は、食券を渡すときに店員さんに伝えればいい。

肉をめくっても、めくっても出てくるローストビーフを存分に堪能。ローストビーフとご飯の相性がこれほどいいとは、新発見だ。およそ10分足らずで平らげてしまった。

行列に並んでいる時間よりも店内にいた時間のほうが短い…なんだかちょっと名残惜しいし、まだまだ食べられそうな腹心地だが、外で待っている人のためにも足早に店を出る筆者だった。

 

まとめ

食べた翌日も筆者の胃袋は至って良好。胃もたれする気配はない。正直、男性なら大盛りでちょうどいいんじゃなかろうか。肉が多いので、さらにご飯を大盛にしてもいいかも。それくらいガツガツ食べられる丼だ。

あの肉々しさを堪能出来て、体にもやさしい。そんなものがあるかどうかは知らないが、これは間違いなく「ヘルシー・おいしい」of the yearにノミネートだ。

肉を食べたい欲求は、なぜか定期的にやってくる。焼肉をガツガツ食べて、あとで胃もたれに苦しむ、というのがいつものパターンだったが、このローストビーフ丼が選択肢に加わることで大きく変わりそうだ。肉の欲求と戦う40代男性にとって、大きな希望となるだろう。

肉が食いたい、でもちょっと体調が心配…というときにはぜひレッドロックへ足を運んでほしい。

ちなみに、後日職場の同僚を誘って、同じ時間に訪問した際はなんと待たずに入店できた。平日夜の原宿店はやはり狙い目のようだ。

しかし、ローストビーフがこんなにうまいものだとは知らなかった。家族にも食べさせてやりたい。子どもが一緒だと夜は難しいし、土日の昼間に何時間も並ぶのも避けたい。どうにか家で作ることはできないものか…そう考える筆者であった。

 

レッドロック 原宿店
住所:東京都渋谷区神宮前3-25-12フジビル B1F
営業時間:11:30~23:00(L.O 1時間前)
定休日:年中無休

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