教科書も鉛筆も使わない。アインシュタインが息子に教えた効果的な学習法

2017.8.19 12:07 更新

読了時間:3分30秒

天才アインシュタインが父として息子に語った「学習法」が深い

Image:Anton_Ivanov/Shutterstock.com

Inc.天才とは、「驚異的な複雑さを理解できる人」と定義してもいいかもしれません。でも、もし今、偉人の1人と話せるとしても、彼らはおそらく難しい言葉を使わずに説明してくれるでしょう。

ノーベル賞受賞者のリチャード・ファインマン氏は、「真の天才の証とは、物事をシンプルに説明できる能力である」と述べています。このことは、アルバート・アインシュタインが我が子に宛てた手紙からも読み取れます。

“父親”アインシュタインの素顔

1915年、ベルリンに住んでいたアインシュタインは、一般相対性理論に取り組んでいました。そのころ2人の息子は、別れた妻とウィーン暮らし。メールやスカイプのない時代なので、偉大なる物理学者は家族と定期的に手紙でやりとりをしていました。Maria Popovaさんが、その手紙の1つを「Brain Pickings」で紹介しています。

当時11歳だった息子のハンス・アルベルト・アインシュタインに宛てた短い手紙には、あまり知られていないアインシュタインの父親としての一面とともに、ファインマン氏の言う天才である証明も垣間見えます。そう、その手紙は難解な言葉を一切使わず、非常に分かりやすい言葉で書かれているのです。

アインシュタインは息子に向け、効果的な学習法について、力強いシンプルな言葉でこう語りかけています。

“君がピアノを楽しんでいるようで、父さんはとてもうれしいよ。父さんは、君ぐらいの年の子はピアノと大工仕事を追求するのがいいと思っているんだ。それこそ、学校よりもね。それらは、君のような若い人にとても合っているから。ピアノの先生から指定されなくても、自分が楽しいと思う曲を弾くといい。なぜなら、それがいちばん学べる方法だからね。楽しいことをしていると、時が過ぎるのも忘れてしまうだろう。父さんもときどき、仕事に没頭しすぎて、お昼ご飯を忘れてしまうことがある。”

ここでアインシュタインが言っている「情熱」「フロー」「笑い」が、暗記カードや蛍光ペンを使った勉強よりもずっと効果的であることは、後の研究で明らかにされています(大工仕事のメリットについての児童心理学者の意見は聞いたことがありませんが)。

Here’s Einstein’s Advice to His Son on How to Accelerate Learning | Inc.

Image: Anton_Ivanov/Shutterstock.com
Source: Brain Pickings
Reference: Greater Good Magazine
Jessica Stillman(訳:堀込泰三)

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Lifehacker


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