そなエリア

地震直後の72hって知ってる?

2016.7.1 12:05 更新

読了時間:8分42秒

そなエリア

蒸し暑い夏がやってきますね。ブーストマガジン読者のあなたも、夏休みに子供をどこに連れて行こうか迷っているのではないだろうか。暑い夏は屋内施設が良いし、ちゃんと子供の社会科見学も兼ねたいところ。そんな中でブーマガ編集部がオススメする施設が東京臨海広域防災公園の「そなエリア東京」だ。

そなエリア東京とは、地震や津波などの災害に対して、見て・触れて・体験できる防災体験学習施設。自力で乗り越える「自助」と、家族や地域コミュニティと共に助け合う「共助」を体験学習できる。さらに首都圏で大規模な地震災害等が発生したときに、東京臨海広域防災公園は国や地方公共団体等の緊急災害現地対策本部が設置され、公園全体が広域的な指令機能を受け持つ場所だ。まさに行政による救助・支援を行う「公助」の起点となる公園なのだ。

東京直下72h

そなエリア東京の中で体験できる「東京直下72h TOUR」は、地震発生後72時間の生存力を身につける体験学習ツアーである。なぜ72時間って? それは大地震が起こった時に国や自治体などの人命救助が最優先になる時間が72時間(3日間)だから。その72時間は、支援が少ないと考えられるので自力で生き残らなければならない。この災害学習は、うちの子の夏休みの自由研究にぴったりだ。

そんな施設にブーマガ取材班が体験取材をさせてもらえることになった。

最初の体験「東京直下72h TOUR」とは? まるでホンモノの地震のようだ!

そなエリア_タブレット

受付でタブレット端末を貸してくれる。これを首にかけてツアーに参加する。途中途中でタブレット端末に表示されるクイズに答えながら歩みを進める。

そなエリア_エレベーター

地震の想定は12月の午後6時、駅ビルの10Fシネマフロアからエレベーターで下りるところから始まる。エレベーターがガタガタっと音を立てる。「えっ!」エレベーターに乗っている時に地震に遭遇した体験が一度もない筆者はこの演出にびっくり。これはリアルに恐い!この臨場感にすっかり「ホンモノの地震の世界」に入り込んでしまった。

そなエリア_街

ビルの避難通路を経て、街にでる。街の中も地震の被害が大きい。電信柱は傾いて、マンホールは浮き出ている。大型ビジョンでは、地震のニュースがひっきりなしに流れている。これだけ街が破壊されていて、さらに夜となると恐さも倍増。この中で自宅まで歩いて帰るとなると不安が大きい。

そなエリア_クイズ

所々でタブレット端末にクイズが表示されるので、それに答えながら街の中を進んでいく。子供にとってはタブレットという遊び道具を使いながら学習できる工夫がされている。

そなエリア_街

タブレット端末のカメラでこの立て札を見ると、タブレットの中で、実際にガラスが上から降ってくる様子を疑似体験できる。その様子は、ぜひ現地で見てほしい。

そなエリア_部屋

実際に震度7が発生した際の部屋の中の様子。地震対策をしていないとほとんどの家具が倒れて、もしこの部屋で寝ていたら…と考えるとゾッとする。天井に吊り下げられている照明もシーリングライトなどの固定型でないと、かなり揺れるので注意が必要なのだ。

そなエリア_部屋

一方、こちらの部屋は地震対策をした部屋の様子。少し散らかった様子だが、ほとんどの家具が倒れていない。正直、学生時代の筆者の部屋の方が散らかっていた…。天井に取り付けた蛍光灯も固定型なので、より安心だ。

再現された避難場所・避難所で緊急時をどう生き抜くのかヒントを学ぶ

そなエリア_避難場所

そもそもあなたは「避難場所」と「避難所」の違いをご存じだろうか。

避難場所とは、大雑把に言うと屋外のスペースのことだ。正式には「指定緊急避難場所」で、「広域避難場所」とも呼ばれる。災害時に地域全体が避難する場所で、大きな公園や緑地、耐火建築物地域などが指定されている。

一方、避難所とは災害で住む家を失った人の一時的な生活場所になりうる場所で、正式には「指定避難所」と呼ばれる。食料や水の備蓄やトイレなどがある。一般的に公民館や小・中学校等の公共施設が利用される。

そなエリアでは、避難場所と避難所、両方の様子が同じ場所で見ることができるようになっている。

そなエリア_簡易テント

避難場所でのテントの様子。冬にこれだけの装備だとかなり寒そう。

そなエリア_ペットボトル

避難場所で活用できるアイテムも紹介されている。日常で使うビニール袋やペットボトルなどで、様々な活用が可能だ。写真は、ペットボトルを重ねて作る椅子。冬の地面はかなり冷たいため、ペットボトルで作った椅子で地面の冷たさを防ぐことができる。

そなエリア_簡易トイレ

災害時に困ったという声が多いトイレなのだが、こちらは黒いビニールを被って用を足す簡易式タイプのトイレ。男性ならまだしも、女性はかなり抵抗があるのではないだろうか。けれど、被災して隠すものが何も無いとき、このビニール1枚が有ると無いとでは心の余裕が全く違う。

そなエリア_段ボール

東日本大震災で実際に使われたダンボール製の間仕切りをそのまま持ってきて当時の様子を再現してある。壁のフックを利用してビニール袋を吊したりと、工夫の跡が残る。この狭い空間で不安な日々を過ごさないといけないのは、精神的にかなり過酷としか言いようがない。

東日本大震災の揺れを起震機を使って再現

東日本大震災の揺れを起震機を使って実際に再現してもらった。東日本大震災の際は、確かに大きな揺れが長く続いた。もう5年以上経つが、あの時の怖さは今も忘れられない。

この後、2Fの防災学習ゾーンに向かうのだが、その途中に階段を使っての津波避難体験コーナーがある。

そなエリア_津波

津波の速さと高さを壁一面使って表現してある。

防災学習ゾーンでは、日用品を使った災害時の裏技が満載!

そなエリア_防災学習ゾーン

2Fの防災学習ゾーンでは、日本古来より培われた災害と上手に付き合う知恵や、自助・共助の必要性について学ぶことができる。

そなエリア_日用品

例えば、ラップひとつをとっても、食器にかぶせたり、包帯にしたり、防寒に使ったりと、あらゆるシーンで活用可能だ。日頃使っているアイテム・グッズを震災時に活かす知恵を学ぶことができる。

そなエリア_東京マグニチュード8.0

最後に紹介するのは、東京マグニチュード8.0〈東京直下72h TOUR〉というアニメ映像。筆者はうかつにもこのアニメに涙してしまった。2009年にフジテレビで放送されたアニメを18分間に短縮して放映している。家族の重要性や姉弟の絆を描いたものなのだが、これはぜひ見ていただきたいアニメ。ぼんやりと進んでいると、うっかり飛ばしてしまう場所なので、注意してほしい。

まとめ

如何だっただろうか。実は筆者は、そなエリアの取材前に、公式Webサイト等はチェックをしていたのだが、子供の社会科見学レベルと勘ぐっていた。しかしこの施設は大人も十分に学習できる体験・展示が盛りだくさんだ。

スタッフの方には、「だいたい1時間くらいですべてご覧になれる」と伺っていたのだが、じっくりと見ると約2時間は必要だ。しかも途中で退屈になることなく、すごく充実した知識になる体験・展示ばかりなのだ。ぜひとも時間に余裕をもって、ゆっくり・じっくり体験や展示を楽しんでもらいたい。

この取材を機会に、再度、家族と震災になった時にどこに避難するのか、家具の設置などを改めて話した。単なる体験ではなく、震災について一歩踏み込んで考える機会を与えてくれる充実の施設だった。スバラシかった。

取材協力:東京臨海広域防災公園

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