高城 剛氏がクリエイティブディレクターを務めるドローンによる次世代サービス「SKY MAGIC」発表会に行ってみた!

2016.4.22 14:03 更新

読了時間:8分17秒

SKY MAGIC

株式会社マイクロアドが4月20日(水)に開催したドローンを使った次世代サービス「SKY MAGIC」の発表会に潜入してきた。発表前は、あらゆる内容がベールに包まれていたため、どんなサービスか全くわからなかったのだが、ようやく詳細内容がリリースされたのだ。「SKY MAGIC」のクリエイティブディレクターは、コミュニケーション戦略と次世代テクノロジーを専門に活躍する高城 剛氏だ。さて、どんな発表会だったのか、その全貌をお伝えしよう。

1.会場に到着!報道関係者・来場者の様子は?

舞浜アンフィシアター

「SKY MAGIC」の発表会が開催されたのは、千葉県浦安市にある舞浜アンフィシアター。開演前から多くの報道関係者や来場者が列を作り並んでいた。

SKY MAGIC会場会場の中に入ると「SKY MAGIC」の垂れ幕が飾られていて、これだけでは何の内容かやはりわからない。来場者の方々は年代も幅広く筆者が見る限り10代〜60代の老若男女が集っている。お洒落でカラフルなジャケットを着たビジネスマンやミニスカートを履いた若い女性と、とにかく華やかな雰囲気だ。会場内が活気づいてきた。

入館証報道関係者用として配られた入館証も深いオレンジ色でオシャレ。首にかけるとちょっとサマになるぞ。

2.ついに「SKY MAGIC」発表会スタート

SKY MAGIC発表会来場してから待つこと1時間。ようやく発表会の開始だ。音楽と光を使った演出でスタート。徐々にボルテージが上がってくる。

3.高城 剛氏が登場。彼の口から語られた内容とは…

高城 剛株式会社マイクロアド代表取締役の渡辺 健太郎氏プレゼンの後、ついに登場した高城 剛氏。ジーンズに真っ白のTシャツとかなりラフな服装である。テレビで見たそのままの雰囲気なのだが、壇上ではApple創業者の故スティーブ・ジョブズ氏を彷彿とさせる佇まいである。

高城 剛そして高城 剛氏から「SKY MAGIC」の全貌が徐々に明らかになっていく。彼の言葉をそのままお伝えしよう。『いまから三年ほど前、「もうじきカメラが空を飛びますよ」と話しても、聞く耳を持つ人はほとんどいませんでした。だから、いま一度お話ししたいと思います。「もうじき情報ディスプレイがフレームから飛び出て、空を飛びますよ」と。バーチャル・リアリティから、いよいよリアルなバーチャルへ。』

筆者もこの時点では「情報ディスプレイがフレームから飛び出て…???」であったのだが、次に映しだされた映像でその内容が分かってきた。

映しだされた映像の写真がこれだ。

SKY MAGIC雄大な富士山を背景に、三味線奏者による生音とEDM(エレクトリックダンスミュージック)をリミックスした音楽に合わせて、LEDでさまざまな色に発光した複数のドローンが、さまざまな形に編隊飛行しているデモンストレーションの様子だ。

4.津軽三味線の生演奏に身体が震える

その後に行われたのが、映像の中でも三味線奏者として登場した津軽三味線奏者の生演奏である

津軽三味線生演奏は、とにかくかっこいいの一言。雲の中で3人の奏者が凛と三味線を弾くような演出。この津軽三味線がフェードアウト…。

津軽三味線と思いきや、今度は津軽三味線と光、LEDを身にまとったドローンのコラボレーション。日本の伝統、津軽三味線と最先端技術のドローンのコラボ演出がこれほどまでに、心をワクワクさせるというのは今までに味わったことがない体験だった。ドローンが津軽三味線奏者の上を、色を変えながら編隊飛行するのである。

この生演奏の中でも1台のドローンが落下していたのだが、壊れることはない。もし何かしらの影響でドローンが地面に落下しても、周囲を覆うフレームが衝撃を吸収してくれる。さらに他のドローンとの位置関係を把握しながら、フォーメーションに復帰することもできると言うのだ。これは、市販のドローンを球状のカーボンフレームで覆い、約660個のLEDライトを搭載したものを新規に開発している。

5.SKY MAGICの正体とは?

SKY MAGICこの津軽三味線の演出がマイクロアドと高城氏が描く、新しい世界の表現方法の一つなのだろう。

「SKY MAGIC」を単体での展開だけではなく、イベント会場、フェスティバル会場などの施設で行われるファッションショーやコンサートなどにおける既存の演出に合わせて「SKY MAGIC」を活用できるということなのだ。

SKY MAGIC上の写真のように複数台のドローンがフォーメーションを保ちながら飛行し、巨大なディスプレイを作り出す。舞台照明などの制御に使う通信プロトコル「DMX512」を用い、一般的な音響・照明システムと同期しながら、一連のドローンの光で空間に映像を映し出すのだ。

SKY MAGICドローンは汎用市販のものを使用しており、ドローンを覆うカーボンフレームのサイズは、大型化はもちろん今後はより小型なタイプも開発予定とのことだ。カーボンフレームにLEDの設置、およびそのコントロールを担当した菊川 裕也氏によると「ドローンを軽量化する一方で、十分な数のLEDを搭載しなければならなかった」と改良の苦労を語った。

実は、イベント中にこのドローンを覆うLEDが点灯しないというアクシデントが発生。あわてて高城氏が話を繋いだ場面もあったが、最終的には上の写真のようにしっかりLEDライトがキレイに点灯してひと安心。それにしても高城氏はトラブルの最中でも「SKY MAGIC」開発の想いや将来のビジョンなどを語ってくれ、会場の皆さんを飽きさせなかった。

さらにマイクロアド 渡辺 健太郎氏は、将来についても語ってくれた。「今回は同時25台で1台あたり660個のLEDを使用したが、年内には100台以上、1台あたり1,000個のLEDでイベントを行いたい」とのこと。計算上、10万画素となる空飛ぶモニターにはどんな映像が映し出されるのだろうか。

6.高城 剛氏、マイクロアドが描く将来とは?

最後に、「SKY MAGIC」の将来の未来像を示してくれた。

SKY MAGICあくまでコンセプトムービーではあるが、彼らが描く未来を体感できた。子供も大人も、世代や国も超えて楽しめる「SKY MAGIC」。

高城 剛氏は、ドローン連携で打ち上げ花火を再現する計画も明らかにしている。「花火はこの500年間、全く進化していない。通常の花火大会の翌週に、ドローンを使って『21世紀の花火』を打ち上げても良いのでは…」と語ってくれた。

まだマイクロアドが進める『MicroAd Magic!』プロジェクト第一弾の段階ではあるが、将来の可能性を感じる発表会であったことは間違いない。

7.報道関係者へのプレゼントがミニサイズなビックリ!

PXY nanoそして、イベント終了後に報道関係者に配られたのが、世界最小クラスのドローン「PXY nano」だ。

PXY nano手のひらに乗せるとこのサイズ。かなり可愛らしいドローンだ。家に帰って飛ばしてみよう!と心弾ませる筆者であった…。

最後に「SKY MAGIC」発表会の様子をダイジェスト映像でお届けしよう。

<SKY MAGIC公式サイト>

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